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コンクリートのひび割れが気になる。

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コンクリートといえば、マンション、ビル、木造の基礎などがあります。

建築物の基礎、鉄筋コンクリートの壁、床、屋根などにコンクリートを使用しています。

建築物には、欠かせない材料となっています。そんな構造物にひび割れなどが入っていて大丈夫などでしょうか

 

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クラックスケール これでひび割れの幅を測定します。

ひび割れは、ひび割れ幅が0.5mm未満のものは、ヘアークラックといいます。

特に構造に影響するひび割れではないと考えていいと思います。

だからと言ってそのままにしておかず補修を行いましょう。

そのひび割れが、鉄筋まで達していると空気と水分が入り鉄筋を錆びさせ鉄筋が膨張して、コンクリートを弾いてしまします。これを爆裂といいます。

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爆裂です。鉄筋がさびて膨張し、コンクリートが弾かれました。

構造的に必要な鉄筋でないようなので、錆を落として、プライマーを塗布し軽量樹脂モルタルで成形します。

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コンクリートの橋の手摺など鉄筋がさびてむき出しになっているのを見かけた事があると思いましがそれが正しく爆裂です。

なので、小さなひび割れも直したほうがいいでしょう。

 

直す場合は、リフォーム屋さんに頼んだほうがいいと思います。

リフォーム屋さんと言っても色々あります。

内装工事が得意なリフォーム屋さん

水廻りが得意なリフォーム屋さん

外装が得意なリフォーム屋さん

外装工事が得意なリフォーム屋さんに頼むのですが、スタッフの中に大規模修繕工事を経験した人がいるか?

一級建築施工管理技士若しくは、一級建築士で監理技術者の資格を持っているものがいるか?

を調べたほうがよいでしょう。

 

プロは、ひび割れの入り方で、構造的な物なのか、そうでないのか判断が付きます。

構造的なひび割れは、補強する必要があります。

それ以外のひび割れに関しては、

 

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コンクリート壁にひび割れが入っていますが、ヘアークラックです。直ぐに直さなくても大丈夫そうです。

ひび割れの幅に応じた材料を使用し、ひび割れの幅に応じた工法があります

 

木造住宅の基礎のひび割れを直す専門の会社がありますので、そこに頼むことをお勧めします。

 

鉄筋コンクリート造の建物のひび割れに関しては、大規模修繕会社に頼むのが一番良いかと思います。

 

なぜ、コンクリートにひび割れが入るのでしょうか?

 

コンクリートが固まるとき、水とセメントが化学反応を起こして、熱が発生します。水和熱といいます。

水和熱が発生しているときは、コンクリートの中の水が蒸発していきます。急激に水が蒸発してしまうと、ヒビだらけのコンクリートになってしまします。

大丈夫です。そんな簡単に蒸発しませんから安心してください。

 

コンクリートのひび割れが入らないようにできるのか?

 

できます。

コンクリートを練り上げるとき水分をなるべく少なくします。

コンクリートを叩きながら均していくようにするとヒビが入りずらいです。

これは、建物では、無理です。

建物を造るのにコンクリートを流し込むとき、鉄筋などがあり硬い生コン(水とセメント、砂、砂利で練り上げた固まる前のコンクリート)は、入っていきません。なので、水を加えて(現場では、絶対水を加えません。プラントで調整します。)流動性がある生コンで流していきます。

コンクリートが固まるときに水分が蒸発してひび割れが発生します。

 

鉄筋を錆びさせない為にコンクリートは、アルカリ性です。

コンクリートは、アルカリ性なので、鉄筋はコンクリートに保護されているので錆びることは、ありません。が、

そんなコンクリートも時間とともに中性化していきます。古い建物でコンクリート表面が中性化し、手で触っただけで、ボロボロと落ちるのを見たことがあります。

 

鉄筋は酸性に弱いのです。なのでアルカリ性のコンクリートで保護してます。コンクリートが、中性化すると、酸性に近くなりまして、鉄筋もさびやすくなります。

 

コンクリートの中性化を防ぐために

 

外壁に塗装をしたり、タイルを張ったりするのは、中性化を防ぐ目的と、水が蒸発しにくいように、幕を張って蒸発を防ぐのと、外からの水が、ひび割れの中に侵入してこないようにしています。

 

 

コンクリートは、ひび割れを起こさないためにコンクリート自体が水を必要としています。

コンクリートに水をかけると、コンクリートが水を吸い込んでいきます。これは、コンクリートが水を必要としているからです。コンクリートを流した後は、水養生と言って水をコンクリートにかけたり、ビニールシートをコンクリート自体に貼り付けて、水が蒸発しないようにすることもあります。多く蒸発するのは、コンクリーとを打った日から強度が出るまでの間(4週間)が一番蒸発します。その間コンクリート養生をします。(理想ですが、工期等もあり中々養生期間が取れません。)

工場で作るコンクリートは、しっかりと養生をしますので、クラックは、入りずらいです。

トラックにコンクリートの壁を載せて走っているのをたまに見ます。

全てコンクリート壁、コンクリートの床を工場で作れば?

 

コンクリートは、2.3トン/㎥あります。そんな思い物を持ち上げるのは、人力では、無理です。

クレーン車を置くスペース(大きなクレーン車が必要)になりますので、狭小地では、無理、また大きなトラックで運んでくるので広い道路が必要です。

そのような工場生産のコンクリート壁、床は、高層ビル、大型ビルなどに限られてきます。

 

 

 

 

一番怖いクラックが建物変位によるクラックです。

 

要するに、杭工事がずさんで、建物自体が不動沈下で起こるひび割れです。

鉄筋コンクリート造のような規模の大きな建物は、現場監督が常駐するので、不動沈下を起こすよな工事管理は、しないと思いますが、木造住宅のような小規模の建物は、現場任せになる事もあるので、早く終わらせて、次に行ってそこも早く終われば、稼ぎが大きくなります。

不動沈下を起こして建物が、傾いているのを見たり、聞いたりすると、許せなくなります。

不動沈下も直すことが出来ますが、かなりの金額になります。

 

 

特に地名の沼とか川とか水に関係しているところは、地盤が弱いところが多いです。そういうところの家を買うときは、しっかりと調べたほうがいいと思います。

 

 

不動沈下によるひび割れは、要注意ですが、ヘアークラック程度のひび割れが入ったからと言って大げさに騒ぐ必要は、ありません。